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きものを着る楽しみ

The Pleasure to Wear Kimono

『Kanon華音〜和を、遊ぶ〜 Vol.17』掲載

【取材こぼれ話】

『Kanon華音〜和を、遊ぶ〜 Vol.17』表紙

現代俳句・短歌の評論を長年させて頂いていると、作者の創作背景にあるライフ・スタイルにてついて触れたり、句作のテーマについて執筆依頼を受けることがある。

12月に発売された『Kanon華音〜和を、遊ぶ〜』ではきものを着る
楽しみについて触れている。

きものが長年の間、「エコロジカルな着るもの」であったことはもちろんのことながら、私が楽しみとして強調したいのは「纏う」と「着る」という五感の違いである。

ジーンズにTシャツは1分で着ることができ便利である。きものは手慣れていても10分はかかる、その間は鏡をみながら心遊ばす時となる。また、体全体を包み込む感触は精妙であり、安心感を与えてくれる。これは欧米人に体験してもらうと「secure」という言葉がまっ先にでてくることからもわかる。「きつい!」ではなく「安心、落ち着く!」なのである。

このような感覚こそ、21世紀にわくわくを育む「場」の一つとして必要なのではないかと考える。

私は365日をきもので過ごし、日々「きものの魅力・魔力・威力」を楽しんでいます。

その魅力は細やかな職人による織、染、仕立ての技。日本人の目と感性が見出す独特の色合わせは芸術の高みに至るものもあります。

『Kanon華音〜和を、遊ぶ〜 Vol.17』紙面

一方、大切に受け継がれたそれに世代を超えて袖を通すことは季節とともに祖父母らの思いまでを纏う体験に他なりません。

約13mの直線布を8つに裁ち丸い体に纏う。かつては着物から布団、座布団、柔らかくなったそれはおむつへ、割けばはたき、雑巾へ。そして最後は糸を採るための土に返しました。この「もったいない」循環は美しきエコロジーです。

きものには日本人を引き立たせるデザインの知恵も詰まっています。また、洋服とは違う独特の色を纏ったとき、自分自身の気づかぬ内なる輝きやぬくもりなど内面がふわりと浮かび上がるのも、きものの魅力のひとつです。

きものは日々の暮らしで内面に流れる精妙さへ意識をむける為のツールともいえましょう。

by @kazumiryu

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Kimono


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