五月晴れのきもの
2009-05-19 10:29:17
カテゴリー kimono
朝の風の爽やかさ、夜のひんやりとした空気。
そして緑のいきいきとしたエネルギー。
五月はどこを切り取っても生きることを祝福されている様。
そしてきものは単衣(ひとえ)の出番。
四月からの帯つけ(羽織はコートをはおらずに装う姿)時期からきものの楽しみはまし、
単衣(裏のついていないきもの)のかろやかな季節になる。
同じ単衣でも秋とは異なり、心は自然にやわらかな色に向う。
多少派手に感じる、色柄も5月の陽射にはぴったり映える。
写真の一枚は自分で仕立てた、お気に入りの単衣。
しぼが少しかかった淡いピンクに薄墨をはいたような竹が描かれている。
半えりも、単衣シーズンはぼってりとしたちりめんと絽の間をつなぐ、薄手の生地。
帯はKazumi流三部式で、着つけ時間は10分程度。
きものは13mほどの布を9つのパーツにわけて直線縫いしたもの。
本来は誰でもが縫えるのです。
そんな想いから仕立てを勉強し始めて出来たいくつかの品々は一層愛おしく感じます。
みなさんも、きものとともに季節を「纏う」、「見る」ということを楽しんでください。
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