大島紬

大島紬

本来は晴れがましい席に着るきものではありませんが、高価であるが故に最近ではパーティなどの場所に着ていく人もいるようです。絹ものでありながらシャッキリとした風合いが地味好みの人に好かれましたが、かつては芝居、買い物、旅行、軽い訪問などに限られた昼の装いでした。大島紬といっても価格はその「マルキ(紡ぐ細かさ)」によって違います。奄美大島の織人さんに聞いたのですが1マルキは縦糸が80本。5マルキから始まり12マルキまで。マルキというのは奄美方言で指と指のあいだのことを言います。昔はその指はばで糸をたぐっていました。

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